妊娠前に受けておきたい予防接種 ~女性編~

子どもの頃に受けた予防接種を覚えていますか?
はしか、風しん、おたふく風邪…。予防接種は子どもが受けるものというイメージがありますが、結婚・妊娠を控えている大人も受けておくべき予防接種があるのです。
ブライダルチェックとともに予防接種も妊活前の準備のひとつとして考えてみませんか?

赤ちゃんが欲しいと思ったら、妊活前にしておきたい検査「ブライダルチェック」だけでなく、予防接種を受けることもオススメします。

なぜなら、妊娠中に感染症にかかった場合、お腹の中の赤ちゃんに悪影響を与えたり、最悪の場合は死産してしまうケースもあるから。

そのため、元気な赤ちゃんを生むために、妊娠前の大切な準備として予防接種を受ける女性が徐々に増えてきているのです。

 

では、具体的にどの種類の予防接種を受けたらよいのでしょうか?

ぜひ、受けておきたい「風疹」、「はしか(麻しん)」、「水ぼうそう」、「おたふく風邪」の4種類について解説します。

風疹

2013年に、東京や大阪などの大都市圏で風疹が大流行したことを覚えている人もいるかもしれません。2040代の男女が次々に感染して、一時は大騒ぎとなりました。

妊娠中の女性が風疹にかかると、お腹の中の赤ちゃんが心臓の病気になったり、目や耳に障害が出てしまったりする「先天性風疹症候群」になる危険性があります。

そして、最悪の場合は流産してしまうこともあるそう。風疹はとても感染力が高いので、妊娠を希望する女性は予防接種を受けておきましょう。

はしか(麻しん)

はしか(麻しん)は感染症の中でも、症状が重いもののひとつです。

また、大人のはしかは、子どもよりも重症化しやすいのが特徴。妊娠中はふだんよりも抵抗力が弱くなっているために、特に注意しなければなりません。

妊娠中の女性がはしかにかかった場合、お腹の中の赤ちゃんに先天性の奇形が現れることは少ないのですが、早産や流産のリスクが高くなるといわれています。

早産・流産してしまう確率は、はしかにかかった妊婦の約30%だそう。

水ぼうそう

水ぼうそうは、飛沫感染・接触感染・空気感染する、大変感染力の高い感染症です。子どもがかかるというイメージがありますが、妊婦がかかってしまうと重症化しやすく、胎児に影響が出る場合があります。

妊娠13~20週にかかると、胎児重い障害を起こす可能性があります。妊娠14~33週にかかると出産後に赤ちゃんが帯状疱疹を発症したり、出産後にかかると重症の新生児水痘を発症したりして、最悪の場合は死に至るケースもあるといわれています。

おたふく風邪

おたふく風邪も、風疹などと同じように子どもよりも大人の方が強く症状が出るといわれています。

おたふく風邪の代表的な症状は、耳の下~あごまでにかけて腫れるほかにも発熱、頭痛など風邪のような症状が出ます。そして、髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。女性の場合は、合併症として卵巣炎を起こしてしまうことも。

女性が妊娠中におたふく風邪にかかった場合、胎児に奇形などの影響が出ることはありませんが、妊娠初期にかかると流産してしまう可能性が高まるといわれています。

予防接種を受けるべきかわからない時

自分が今までに何の予防接種を受けているのかがわからない人、病気になったことがあるか記憶が曖昧な人は、まずは抗体検査を受けましょう。

血液検査を受ければ、5日ほどで結果がわかります。

現在は風疹とはしかを同時に予防できるMRワクチンもあります。各市区町村で助成制度がある場合があるので、一度調べてみましょう。

予防接種を受けるタイミングの注意

風疹、はしか(麻しん)、水ぼうそう、おたふく風邪のワクチンは、ウイルスの毒性を弱めて病原性をなくしたものを原料にした生ワクチンです。

そのため、予防接種を受ける前の1ヶ月と、予防接種後の2ヶ月間の合計3ヶ月は避妊する必要があります

これらを同時に受ける場合は問題ありませんが、別々に受ける場合は、27日以上間隔を空けることも忘れないようにしましょう。

 

★今回のポイント★

・妊活する前に、予防接種を受けよう

・何の予防接種を受けているかわからない人は「抗体検査」を

・予防接種を受ける場合は、前後に避妊期間を置くことを忘れずに

 

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2017425
最終監修日:2021724

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この記事のキュレーター

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